2024年3月19日火曜日

無料版 Google グループの「直接追加」については、Googleアカウントを持たないメールアドレスは出来ないよう制限された模様

最近いくつか、Googleグループに「直接追加」できないという質問が公式フォーラムにて見かけたので調べてみると、下記の通りできない仕様となっていました。

  • Add people to your group (Google Group Help) 
    == 上記より該当部分抜粋 ==
    Non-Google accounts—You can invite but can’t directly add users without a Google Account to groups ending in @googlegroups.com.
    ==
米国 Google Group Help Community をチェックすると、1週間前に追加できないという質問がでてきていました。そのため、2024年3月上旬あたりには仕様変更されていたのかなと思います。

Googleアカウントを作成していないアカウントを Googleグループに直接追加しようとすると、下記にエラーになります。


なお現時点では、独自ドメインを使って別途契約している Google Workspace の Googleグループのほうは直接追加できました。そのため、本仕様変更は無料版 Googleグループだけのようですね。

そのため、無料版 Googleグループにおいては、Googleアカウントを持たないメールアドレスは、メンバー追加時に招待状を送って相手に承認してもらうか、事前に Googleアカウントを作成しておいたもらう必要がありますね。

何故そうしたのかの情報は探しきれませんでしたが、たとえば存在しないメールアドレスの追加をしてしまうことを防ぐなどがあるのかもしれませんね。

2024年3月19日 @kimipooh

2024年3月9日土曜日

Gmail のデスクトップ通知が表示されない場合(Windows11編)

割とよく話を聞くので検証してみました。
まだ手持ちでの検証結果のため、誰もが使えるかどうかはわかりません。しかしながら、なにかの参考にはなると思います。

検証環境

  • Windows11 (M2 MacBookAir 上の Parallels Desktopの仮想環境)


1. Windows OSの通知機能で Chromeを有効であることを確認


画面右下の日時のところで「右クリック」し、「通知設定」を選択
*Windows側の設定 > システム > 通知からでもアクセス可能です。

下記ように、Google Chroemに対して通知がオンになっていることを確認します。
さらに最低でも「バナー」が有効あることも確認してください。

もし「サウンド」しかない等の場合には、上記 Google Chromeをクリックして、「通知バナーを表示」にチェックをいれてください。

バナーがオフになるのは、下記のように Windows OS側が「通知の提案」をしてきて、うっっかり「無効にする」をした場合です。この場合、通知そのものはオンでも、バナー表示がオフになっているので「あれ!?通知されない?」ということになります。


2. Gmailの設定で通知が有効なっているか確認


下記のように Gmailのデスクトップ通知の「メール通知」が ON になっていることを確認してください。
ただし、「Gmailのデスクトップ通知を有効にするには、ここをクリックしてください。」という警告が出ている場合には、こちらをクリックしてください。



すると下図のように Chrome設定に対して Gmailの通知を許可するかどうかのポップアップ表示が出てきます。こちらを「許可する」にしてください。


そして一度 Gmailの受信トレイを見るなどしてから、再度 Gmail設定のデスクトップ通知の「メール通知」において、「Gmailのデスクトップ通知を有効にするには、ここをクリックしてください。」が消えていることを確認してみてください。


3.  Chromeの設定でGmail通知が許可されているか確認

Chromeの右上隅の縦の・・・ > アカウント名 > Chroemをカスタマイズを開く


左サイドメニューの プライバシーとセキュリティ > サイトの設定 > 通知 を開き

下記のように「通知の送信を許可するサイト」に「https://mail.google.com:443」が追加されていることを確認してください。

*なおこの許可を消すと、Gmail設定のデスクトップ通知の「メール通知」において、「Gmailのデスクトップ通知を有効にするには、ここをクリックしてください。」が再び表示されるようになります。



4.  Chromeが起動していることを確認


Chromeが動いていないと通知を受け取ることができないようです。
したがって最小化していてもよいので、Chromeを起動しておきます。

5. Chromeで同期がONになっていることを確認



ログアウト状態の場合、同期していない場合には通知がきませんでした。

同期設定については、下記を参考にしてみてください。

メールを受信して通知がとどくか確認する


*ただし、下記のように「メイン」「新着」あるいは「重要」など Gmailの設定によって受信トレイの特定の場所に受信した場合のみしか通知されないことに注意してください。



2024年3月9日 @kimipooh

2024年3月6日水曜日

【まめ知識】PC版Gmailにアクセスする(iOS / Android 編) 2024年3月

以前は、いろいろトリッキーな方法を使ったりなどして出来ていましたが、現時点ではいずれもPC版Gmailにスマートフォン(iPhone / Android)からアクセスできなくなっています。

しかしながら、今回新しくアクセスできる共通の方法を発見したのでお知らせします。
*ただしまた使えなくなる可能性はあります。ログイン画面が刷新された影響で出来るようになったのかもしれませんね!

2024年3月6日時点

検証結果

iPhone

  • Safari: NG
  • Chrome: OK
  • Firefox: OK

Pixel (Android 14)

  • Chrome: OK
  • Opera: OK
  • Firefox: OK

Gmailのログイン画面を表示し、デスクトップサイトモードを有効にする、その後ログイン


1. 上記検証結果でOKがでているブラウザで、プライベートモードにする(Gmailにログインしていない状態ならOK)

プライベートモード方法

2.  https://gmail.com にアクセス(ログイン画面を出す)

3. デスクトップサイトモードを有効にする
*ブラウザによって名称が若干異なる

Opera: デスクトップレイアウトを有効

4. Gmailにログインする

そうすれば、下記のように若干警告がでるかもしれませんが、PC版Gmailにアクセスでき、フィルタ設定などができます。


2024年3月6日 @kimipooh

2023年11月23日木曜日

Outlook.com のメールをGmailで受信するためには(Gmailify 編)

 以前、POP3版を投稿しましたが、Gmailify編は試していないことに気がついたのでやってみました。

なお利用した @outlook.com は2段階認証を有効にしていて、スマートフォンにおいて Microsoft Authenticator アプリでの認証を追加しています。

1. PCのブラウザより、 https://gmail.com (PC版Gmail)にログインして、Gmailの設定→アカウントとインポートの「他のアカウントのメールを確認」にある、「メールアカウントを追加する」を選択



2. メールアカウント追加で、*** @outlook.com のメールアドレスを入力して「次へ」

3. 「Gmailify でアカウントをリンクする」を選択して「次へ」

3. Microsoftへのログイン画面が出てくるので「通知の送信」(2段階認証有効時)

4. スマートフォンなどの2段階認証確認を完了すれば、画面は下記のように出てくるので、「はい」をクリックします。

5. うまくいけば、下記のようにGmailify によるリンクが完了します。

6. 設定に追加されていることを確認します。そして「メールを今すぐ確認する」を1回クリックしておきましょう。実際には無反応にみえますが、確認はされています。

7. Gmailの最初の画面に移動し、左サイドメニューの「ラベル」に @outlook.com が追加されていることを確認してみてください。こちらにも、@outlook.com のほうで受信されているメールが表示されることになります。 

8. またあとでGmail設定のアカウントとインポートをチェックすると、下記のように同期されていることがわかります。これが少し時間がかかるかもしれません。

2023年11月23日 @kimipooh

2023年8月24日木曜日

コマンドラインツール exiftool を使ったダウンロードしたGoogleフォト写真・動画のファイル更新日時の修正方法(Mac編)

Googleフォトにアップロードされたデータをダウンロードして利用したいと思うとき、ファイルの更新日時がダウンロードした日時になってしまうため、いつ撮影されたのかを調べるの画面です。

そこでコマンドラインツールを使った一括変更の方法がうまくいったので備忘録として残します。

*2023年8月24日の時点で macOS 13.5 で検証しています。

exiftool のインストール


1. 「ターミナル」アプリより、Howbrew のインストール

参考:https://brew.sh/index_ja

2. 「ターミナル」アプリより、brew install exiftool をタイプして exiftool をインストール。

これが最も簡単です。

それ以外には、https://exiftool.org/ よりバイナリーデータ(exiftool)をダウンロードして、 PATHの設定しているフォルダへ配置するという手もあります。PATHはなに?という場合には、Howbrewのような様々なコマンドラインツールを手軽にインストールできるツールをつかうのがよいでしょう。

変換方法


1. オリジナル写真はバックアップしておきます(上書きするので)。

2. 「ターミナル」アプリを起動

3. cd 画像や動画が置いているフォルダ(フォルダを「ターミナル」アプリへドラッグ&ドロップしてもいい)

4. 変換する

一旦、ファイル更新日時を撮影日時へ変更してみます。

exiftool "-FileModifyDate<DateTimeOriginal"  *

これでunchanged など変更されない場合には、写真や動画のEXIFに撮影日情報がないということになります。

そのような場合には、ファイルの更新日時をファイル作成日へ変更します。

撮影するファイル形式は JPEGや HEICなどだろうと思います。

PNG(スクリーンショットなど)で撮影データは保存しないと思いますから、CreatedDateというEXIF情報内の作成日をファイル変更日へ変更する指定をしてみてください。

exiftool "-FileModifyDate<CreateDate"  *.png

exiftool "-FileModifyDate<CreateDate"  *.PNG

などPNGファイルを指定してみてください。

動画に関しては、下記のDateCreated がEXIF情報内の作成日となります。

exiftool "-FileModifyDate<DateCreated" *.mp4

exiftool "-FileModifyDate<DateCreated" *.MOV

EXIF情報のどれが使えるのか調べる方法


exiftool -time:all -s  ファイル名

で調べることができます。

exiftool -time:all -s  *.png

たとえば、iPhoneでのスクリーンショットだと下記のようになります。ここで使えそうなのは、DateCreatedであるとわかるでしょう。

FileModifyDate                  : 2023:08:23 17:46:38+09:00
FileAccessDate                  : 2023:08:24 09:55:50+09:00
FileInodeChangeDate         : 2023:08:24 09:55:46+09:00
DateCreated                     : 2023:07:02 09:16:30
ProfileDateTime                 : 2022:01:01 00:00:00

MP4やMOVなど動画の場合には、下記のようにCreateDateが使えることがわかります。

FileModifyDate                  : 2023:08:23 17:46:40+09:00
FileAccessDate                  : 2023:08:24 10:14:59+09:00
FileInodeChangeDate             : 2023:08:24 09:55:46+09:00
CreateDate                      : 2023:05:21 09:39:02
ModifyDate                      : 0000:00:00 00:00:00
TrackCreateDate                 : 0000:00:00 00:00:00
TrackModifyDate                 : 0000:00:00 00:00:00
MediaCreateDate                 : 0000:00:00 00:00:00
MediaModifyDate                 : 0000:00:00 00:00:00

もし撮影日情報が入っている場合には、DateTimeOriginal にデータが入っています。

FileModifyDate                  : 2023:07:20 10:36:43+09:00
FileAccessDate                  : 2023:08:24 10:18:12+09:00
FileInodeChangeDate             : 2023:08:24 10:18:10+09:00
DateTimeOriginal                : 2023:07:20 10:36:43
SubSecTimeOriginal              : 637
OffsetTimeOriginal              : +09:00
ProfileDateTime                 : 0000:00:00 00:00:00
SubSecDateTimeOriginal          : 2023:07:20 10:36:43.637+09:00

2023年8月24日 @kimipooh

2023年7月3日月曜日

Web版Gmailに設定した他の「差出人メールアドレス」について、その差出人メールアドレスで送信するとエラーになる

Web版Gmailには、他のメールアドレスを差出人として送信できる機能があります。

その機能を使った場合、Gmailからメール送信はできますが、相手に届かず設定した「他のメールアドレス」宛に、Gmailからエラー返信される場合があります。少なくても手持ちの独自ドメインレベルでの検証では、Gmailからのエラー返信としては、SPF or DKIM設定をされていないことが原因というものでした。

いつからかは分かりませんが、手持ちの独自ドメインメールアドレスを使って検証してみると、下記の影響を受けているようだということがわかりました。

  • Gmail ユーザーへのメールがブロックされたり迷惑メール扱いされたりしないようにするhttps://support.google.com/mail/answer/81126?hl=ja
    ==一部抜粋==
    2022年11月から、「Google Gmail アカウントにメールを送信する新規の送信者は SPF または DKIM の設定が必須になりました」とあり、この影響はかなり大きいだろうと思います。
    ==========


下記のようなメールを受け取った場合、次の対策をしてみてください。

件名: Undelivered Mail Returned to Sender

<***@gmail.com>: host gmail-smtp-in.l.google.com[142.251.170.26] said:
550-5.7.26 This mail is unauthenticated, which poses a security risk to the
550-5.7.26 sender and Gmail users, and has been blocked. The sender must
550-5.7.26 authenticate with at least one of SPF or DKIM. For this message,
550-5.7.26 DKIM checks did not pass and SPF check for [cseas.org] did not
pass 550-5.7.26 with ip: [163.44.185.92]. The sender should visit
550-5.7.26 https://support.google.com/mail/answer/81126#authentication

対処方法


Web版Gmailに追加したメールアドレスについて、SPFかDKIM設定を行う。
SPF設定については、「Gmailから送信する」ことを許可するために、include:_spf.google.com を追加する。

SPFやDKIM設定については、メールアドレスの管理運用元に相談してみてください。

無料版Gmailはともあれ、プロバイダメール等自分が保有する独自ドメインでなければ SPF設定などをさせてもらえない可能性があるかもしれませんね。あるいは DKIMの設定をされていたら大丈夫なのかもしれません。そこは個人的に検証できるドメインをもっていないので分かりません。

ただし、以前からWeb版Gmailの差出人として登録していた @outlook.com、@yahoo.co.jp、@yahoo.com については SPFも DKIMも pass していました。また @outlook.com は削除して登録しなおしても同じ結果になりました。

となると主要クラウドサービスは特に制限が設けられていないのかもしれません。あるいは、ムームードメインでしか試していないので、一部ドメインだけの話かもしれません。

検証


ムームーメール:***@独自ドメイン
DNS:ムームーDNS



独自ドメインに対して、SPF設定(DNSのTXT)を設定するとき、次の3つのパターンで検証した。
  1. v=spf1 include:_spf.muumuu-mail.com  ~all
     *設定前と同じ、SPF or DKIM設定出来ていないというエラー返信がされる
  2. v=spf1 include:_spf.google.com ~all
     *SPFが passし、相手先にメールが届いた。
  3. v=spf1 include:_spf.muumuu-mail.com include:_spf.google.com ~all
     *SPFが passし、相手先にメールが届いた
このことから、SPF設定に関しては、***@独自ドメイン、すなわち独自ドメインに対して GoogleのSMTPからの送信を許可する設定が必須になったとも言える結果となりました。

2023年7月3日 @kimipooh

2023年6月21日水曜日

Google アルバムアーカイブの終了(2023年7月19日)に伴う事前作業について

 ネットニュース(ITMedia)などで知ったのですが、改めて自分のメールをみると、たしかに「アルバム アーカイブに関するお知らせ」という件名で 6月17日にメールが来ていました。

そのメールにある詳細情報へのリンクは下記の通りです。


対象となるデータは?


すでにサービス終了している Picasa ウェブアルバムであり、Picasa、Picasa ウェブ アルバム、Picasa ウェブ アルバム用 API の現状 をみると、
  • Google+(すでにサービス終了)
  • Google Blogger
  • ハングアウト(すでに廃止、Chatへサービス移行)
が対象のようです。

実際にどのような写真が保存されているか確認してみる


下記にアクセスしてみてください。


私の場合には、 Google Blogger 上でアップロードした写真がありました。

Google Blogger 上の写真は大丈夫?


Google アルバム アーカイブからコンテンツをダウンロードする のBlogger リンク先である下記より、各Bloggerのアルバムをチェックしてみると、 Picasaサービスが終了した2015年5月1日以前の写真もあります。(私のブログは 2014年作成であり、そこからの写真もある)。


こちらに表示されているなら消えないのではないかと思います。
Googleフォトコミュニティ「アルバムアーカイブのサポートが無くなるとブロガー上の画像は無くなる?」においても、同じ見解を示すエキスパートもいます。

Blogger の画像ストレージの更新(Google Blogger)のヘルプをみる限り、従来のアルバムアーカイブから Blogger 専用のストレージへ更新されているように見て取れます。ですので下記に入っていれば大丈夫そうだと思います。


いずれにせよ、下記を参考に一度バックアップ(*後述)は取っておくほうがよさそうには思います。

Googleアルバムアーカイブのデータを手動削除するとどうなる?


 Googleアルバムアーカイブ( https://get.google.com/albumarchive )にある写真を削除しようとすると、下記のような警告が出てきます。この写真をバックアップしておいて、警告を無視して「削除」を押してみます!


削除してすぐには反映されていませんでしたが、しばらくすると Blogger上での画像が消えていました。Blogger の写真管理場所 https://www.blogger.com/mediamanager/ からも消えていました。

このように明示的に消すと連動して消えるようです。
これで手動で削除すると消えることはわかりました。

Googleアルバムアーカイブのバックアップはどうする?


膨大なバックアップがない(数万とか数十万写真とか)のであれば、バックアップ先としてGoogleドライブに一旦保存しておくのが無難かなと思います。

まずは下記を参考に容量が5GBぐらいは開いていることを確認してみてはと思います。

そして、下記のデータダウンロードへアクセスし(下記のURLだと、 AlbumArchive のみ選択された状態になっている)、


から「次のステップ」。エクスポート先は、可能なら「Googleドライブに追加」を選択します。容量に余裕がなければ、「ダウンロードリンクをメールで送信」ということになります。その場合、端末にダウンロードすることになるので、そこから Googleドライブやフォト(フォトの場合には、一旦 ZIPファイルを展開してアップロードしなおす必要あり)等別の媒体にバックアップし直すことをおすすめします。そうしておかないとその端末を機種変更した際などにデータが失われてしまうおそれがあるためです。


あとは、https://takeout.google.com/ に出ている「エクスポート中」が、「最新のエクスポート」に変更されれば、「Googleドライブへの追加」の場合にはバックアップ完了になります。「ダウンロードリンクをメールで送信」の場合には、下記の「エクスポートを管理」からダウンロードします。

Googleドライブの場合には、マイドライブ( https://drive.google.com )直下に、「Takeout」というフォルダができており、その中にデータ(takeout-日時.zip )が入っています。



2023年6月21日 @kimipooh